日本の飲料業界をリードするダイドーグループ(2590) をご紹介!

高度成長と共に成長

今回は、日本の飲料業界をリードする企業の一つ「ダイドーグループ」について紹介していきます!

ダイドーグループの歴史は、戦後、創業者が個人事業で始めた配置薬業から始まります。これは、300年以上前から続く日本独自の薬の販売システムで、家庭や事業所に救急箱を配置し、常備薬を必要な時に使っていただき、後日、代金を回収するビジネスです。1956年に「大同薬品株式会社(現在の大同薬品工業株式会社)」を設立し、その後、ドリンク剤等の自社商品の開発・製造・販売に至りました。

1970年代、日本が高度成長期を迎え、車の交通量が飛躍的に増える中で、トラックドライバーを新たな顧客層として、国道沿いのパーキングにショーケースを設置し、自社のドリンク剤の販売を開始しました。その後、缶コーヒーに着目し、「ダイドーブレンドコーヒー」の前身となる「ダイドージャマイカンブレンドコーヒー」を開発、発売しました。これにより、自販機ビジネスに本格参入し、1975年に「ダイドー株式会社(現在のダイドードリンコ株式会社)」を設立し、自販機ビジネスをコア事業とする現在のビジネスモデルを確立しました。

配置薬業から始まった事業

ダイドーグループの事業セグメントは主に4つあります。

【国内飲料事業】
 ダイドードリンコを中心とする国内の飲料事業です。自販機が主力販路で、コーヒー飲料の売上高が約50%を占めています。ダイドードリンコは自販機を「私たちの大切な店舗」と考え、運営しています。

【海外飲料事業】
 トルコを中心とした海外の飲料事業です。ミネラルウォーター「Saka」はオフィスやご家庭のウォーターサーバー向けの事業が好調です。トルコでの事業は、現地で製造するブランドを主に流通チャネルを中心に販売しています。

【医薬品関連事業】
 大同薬品工業が担う医薬品関連事業です。お客様と直接の関わりはなく、医薬品製造業者や化粧品製造業者のブランドのドリンク剤やパウチ商品の製造を請け負っているのが、大同薬品工業の主な役割です。医薬品・医薬部外品の製造免許を持つ工場で、日産100万本を超える製造能力があります。これは、ダイドードリンコのビジネスモデルとは、全く異なっています。

【食品事業】
 たらみが展開する食品事業です。たらみのゼリーは「フルーツを超えたおいしさ」を目標に、消費者のそれぞれの嗜好に合う商品を開発しています。

これらの事業セグメントは、それぞれ特定のニーズに対応し、ダイドーグループ全体の成長を支えています。

中でも、ダイドードリンコを中心としている国内飲料事業はダイドーグループのコア事業となっています。

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自動販売機の概念を超える

ダイドードリンコの一つの特徴は、自動販売機での販売の割合が非常に高いことです。これは、ダイドーグループの起源である配置薬業と関連があります。自動販売機での販売が約80%、コーヒー飲料の売上が約50%を占めています。

ダイドードリンコは、自社ブランドの飲料メーカーとしての側面も持っていますが、そのビジネスモデルは実際には小売業と同じです。つまり、一般的な飲料メーカーにとって、自動販売機はコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどと同様に、自社ブランドの大量生産・拡販のための販売ルートの一つであるのに対し、ダイドードリンコでは、各自動販売機を「私たちの大切な店舗」として考え、運営しています。

缶コーヒーでは、香料を添加しない商品作りをしています。1975年の「ダイドーブレンド」の発売以来、コーヒー本来の味を楽しんでもらうため、香料を添加しないこと、複雑で深みのある味を生み出すために5種類以上の豆をブレンドすることを、商品作りの基本として守り続けています。

自社工場を持っていないため、商品の製造は全て外部に委託しています。これは、自社での製造に多額の設備投資が必要なため、効率的な経営を目指すための戦略です。ダイドードリンコの経営資源は、消費者と直接接触する商品開発と自動販売機の運営に集中しています。

これらの特徴により、ダイドードリンコは、国内の飲料事業を効率的に運営し、消費者のニーズに応えているのです。

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ニーズに応える戦略的企業

ダイドーグループは、日本の飲料業界をリードする企業で、その歴史は配置薬業から始まり、現在では国内外で多岐にわたる商品を提供しています。これらの事業を通じて、ダイドーグループは、お客様のニーズに応え、社会に貢献する事業を展開しています。

そんなダイドーグループを応援してみるのも一つの選択肢なのではないでしょうか。

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