円安傾向はまだ続きそうで、再び160円を目指す可能性大。
最大の原因は、日本の実質金利が米国より低いから。
お金は、実質的に「お得な」方へ流れます。
米国はインフレもありますが、それよりも短期金利も高いので、たとえインフレで物価が高くても、お金は預けておけば増えていく、という構造。だったら、円にしておくよりも、ドルで預けたいとみんな思いますよね。
最近、「リパトリ減税」という話が出ています。
日本企業の海外子会社の利益は、年間で約20兆円。この海外で稼いだ利益は半分は現地に、残り半分は現地で投資に回っている。この現地に残る利益を、日本に還流させれば減税をしてあげるよ、と言うのがリパトリ減税。2005年に米国で導入された事があって、この時はドル安だったのですが、
ドル円が103円→118円 に一時的にドル高になったという実績があります。
今回、もしこれを日本が導入すれば、円高にはなるとは思うのですが。実際どれくらいのインパクトがあるか、それが恒久的に効くのかは不透明。
円安になった原因
そもそも、円安になった原因は・・・ なぜ金利がこんなにも低いのか・・・
日本の多くの企業は、成長性や収益性が低い。それは産業構造やビジネスモデルを大きくアップデートしないまま、既存の産業構造の中でなんとかコスト削減で利益を出して乗り切ろうとしてきたから。
そんな産業構造だったから、日本国内では常にデフレ圧力があり、金利も上がりにくいという状況だった。そもそも、「大きく儲ける」発想の転換が出来ていなかった日本。
株価の影響
ということで、株価にはどういう影響があるか…
実は、現状の「物価上昇はあるものの、金利は低いまま」というのは株価には大きくプラスです。
※生活者の生活は厳しい!ですけれども。
この状況だと、不動産とか資源ビジネスなどの商社のような実物資産を扱う企業には大きな追い風となります。
ただ、今後注意は、「デフレへの回帰」。もしまたデフレになると株価にも大きなマイナスになるので、ここは注意です。
いずれにしろ、日本は産業構造を転換=構造改革しないと、根本的な解決には繋がっていかない。岐路にあります。
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1件のフィードバック
坂東さ〜ん(笑)。