来年には200円⁉円安の理由3つと押さえておくべきこと①(2024/7/8)

空前の円安。今回は3回シリーズで、円安前提で押さえておくべきことを取り上げてみたいと思います。

  <その①> 円安はどこまで行く? なぜ円安?の理由を再確認

  <その②> 円安が進むと、日本経済はどうなるの? アルゼンチンの例を参考に

  <その③> 円安の時に選択したい投資戦略。 狙い目は・・・

 

今回は<その①>です。

ここでは、元JPモルガンの為替ストラテジスト 佐々木融氏(現 ふくおかファイナンシャルグループの為替ストラテジスト)が、とても腹落ちする為替予想をされているので、それについてご紹介したいと思います。

まず、「佐々木氏の為替予想」

 ① ドル円は年末までに170

 ② 来年は200

これ、もし本当にこうなると相当衝撃的!

重要なのは、そうなるかもしれないと思う根拠です。

 貿易赤字が定着 

   特に、この2~3年は、日本が輸入に依存している原油、食料が高騰し、貿易赤字が大きくなってしまった。そして、この傾向は今後も継続し、円安の構造として機能してしまう。

② 日本の実質金利がマイナス 

 上記①のように輸入インフレがある中で、日本の国内経済は弱く、金利を上げられない状況。よって、「インフレ > 金利」という状態が継続し、円から資金が逃げる圧力になっている。

③ 日米の名目金利差 - 米国の政策金利は5.25~5.50%。一方、日本の政策金利は0.10%。大きな金利差があり、資金は米ドルに流れやすい。

これらが解消するためには、「円安になってしまう日本の構造」を変えない限りは変わらない、ということなのです。 たとえ政府が市場介入をしても、それは一時的なカンフル剤でしかない。根本的理由に気付かない「ふり」をして、何も抜本的な構造改革を行わないとすると…

<その②>では、通貨安が進んだ時を考えるヒントとして、過去のアルゼンチンの例を紹介します。

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個別銘柄が表示もしくは言及されている場合は、あくまで例示として掲示したものであり、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

2件のフィードバック

  1. 日本は大丈夫なの?昔円安で300円代もあったみたいだけど、自分は障害者だからこれ以上円安になったら生活出来ないので死ぬしかないかー。まー1回死にかけたのに、助けられたから、今は1人だから、無理ならまた死にかけるか

  2. 今是正された円安原因は単に日銀のゼロ金利が理由であり、それが証拠に政府が為替介入をしても微動だにしなかった為替がゼロ金利解除を発表した途端に15円もの円高になっています。従って、佐々木氏が年末にかけて170円、更には来年には200円と言われる根拠は全く的外れであり、仮に円安が加速度的に安くなるとすれば、それは唯一、中東情勢に尽きます!氏が理由とされた②③は既にハズレと市場が証明していますし、①は貿易決済がドル建が基本であり、更に輸出の主力であった自動車の製造停止による販売減と中国市場の大不況による衣食料品の販売不振が理由ですから、自動車の販売再開と海外市場を中国からインドや東南アジアにシフトすれば、それだけでも輸出額は増加して貿易収支は改善可能です。為替相場で危機感を煽るよりは、時勢を見て原因と対策を考えねばならないのは当然ですよ。

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