2024年度第1四半期 決算ハイライトより
https://www.mufg.jp/dam/ir/fs/2024/pdf/highlights2406_ja.pdf
1Q決算は、経常収益(売上)+27.1%、経常利益+1.1%で良い数字でした。
銀行株は、金利の動きに反応する、ので日銀利上げ発表は大きなプラス!
当期利益は対前年比では▲0.4%でしたが、前年1Qにモルガンスタンレーの決算期変更に伴う一過性の利益計上の影響です。この影響を排除すると、今回の当期利益は+11.5%となります。
数字的には良い決算内容。敢えてちょっと気になる点は…
①世界的な金利上昇により、「売上」は大きくなっています。ただ、同時に「原価」も増加しているので、結果として経常利益はほとんど増加していない、と言う状況です。コストコントロールが求められます。
ちなみに、経常収益に対する経常原価率は、
前年同期 73.8% ⇒ 今回1Q 79.2% となっています。
②銀行収益のひとつ、貸出金と預金の「利ザヤ(利率の差)」です。
チャートで示した内容だと、国内の利ザヤよりも海外の利ザヤの方が大きくなっています。
貸出金の約40%を「海外」で実施しているMUFGなので、今後は、
・海外ビジネスをさらに伸ばす
・国内ビジネスを高収益大切にする のいずれかが必要となりそうです。
※それにしても、収益の源泉として、 MS(モルガン・スタンレー)の貢献がとても大きいです。 リーマン・ショック時の意思決定(=MSへの出資)が凄かったのだろうと思います。
これには、先見の明あり!さすが!
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