総合指数CPIは前年同月に対して+2.7%上昇。やや「高止まり」感がありますが、このところ2%台で落ち着いている状況です。
ただ、かなり心配なことは、コアコア指数が継続してダウンしていること。
コアコア指数とは、総合指数CPIから、天候や市況に左右されやすい食費と、エネルギーを除いた指数で、より物価水準の目安に近い状況を把握するために利用されている指標です。
このコアコア指数。
チャートで見ての通り、はっきりとダウントレンドであることが分かります。
つまり、総合CPIの上昇率がほぼ横ばいだった理由は、
①コアコア指数のトレンドは明らかなマイナス
②光熱・水道などのエネルギー価格が上昇
①と②が相殺して、全体として横ばいだった、というわけ。
ここから見えることは・・・
- 消費者物価の基調は「継続的なダウントレンド」
このダウントレンドがこのまま続いて1%を割り込むくらいにまで行くと、「デフレへの逆戻り」が懸念される事態になります。
- エネルギー価格は政府からの補助がなくなったので上がってますね、という当たり前の結果。
つまり、この実態物価のダウントレンドに、「継続的な利上げ」や「さらなる円高」が加わると、一気にデフレへ逆戻りしないか、という懸念です。
日本の首相も、今回変わるので、日本経済のかじ取りを誤らないように期待したいものです。
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2件のフィードバック
為替では円高、原油価格は下落しており、過去の数字ではガソリン価格は140円を下回る水準になるのが、国が補助金を出す方針でもガソリン価格は160円を下回らない。メジャーが価格を引き下げない理由は?政府と経産省は業界に強権発動してでも不当な便乗値上げ分を国に返還させる様求めねばならないが、この不正を全くニュースにも取り上げない。このままでは石油業界だけが焼け太りし、他の業界の足を引っ張って利益を圧迫する事は明白。国が強権発動しないのは政党に対する献金額が影響している。と言う中で、メジャーの株価と配当金が大幅な利益にも拘らず連動しないのはなぜなのでしょうか?