私たちの生活で、いつもお世話になっている身近な会社。
「イオン」 と 「セブン&アイ」
この2社の株価をまず見て見ましょう。
チャートにある通り、このところの株価の伸びは「イオン」の方が好調です。
では、イオンの方が業績が良いから?なのか・・・
実は過去の売上高を比較してみると、両社は売上高についてはほぼ互角。
どちらが飛びぬけて売上が大きいというわけではありません。
一方で、当期利益についての比較してみると、
あら不思議!
利益は「セブン&アイ」の方が飛びぬけて良い業績なのです。
それでは一体、「イオン」の株価堅調の理由はどこにあるのか!?
ここで、株主の構成比を見てみましょう
ここから見えてきたのは、
イオンは、個人株主も含めた「株式の持ち合い」的な構造を作っていることが、結果として「浮動株が少ない」という構造になっていて、株価も上がりやすいのではないか
ということ。
イオンの戦略
イオンの戦略には、明らかに「株式の持ち合い構造を作る」という明確な意図があり、金融機関、提携する他のスーパー、仕入れ先などの取引先と株を持ち合っているように推測します。
同じように、「個人株主」に対しても、「売らない投資家」をつくり出すために、たとえばキャッシュバックなどの株主優待制度を行っています。
この構造を作っていることで、イオンは株価のパフォーマンスがセブン&アイより良かった、のではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
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