開園40周年を迎えた東京ディズニーランド
今回は、開園40周年を迎えた東京ディズニーランドを運営する大人気銘柄「オリエンタルランド」をご紹介！
子供から大人まで誰もが楽しめる “夢の国” をつくる会社。そんなオリエンタルランドの凄さに迫ります。
オリエンタルランドの事業領域
すでにご存知の方がほとんどだとは思いますが、オリエンタルランドが何をしている会社なのか確認しておきましょう！
オリエンタルランドの事業は、「テーマパーク事業」「ホテル事業」「その他の事業」と3つの事業セグメントに分かれています。
テーマパーク事業 2つのテーマパーク（東京ディズニーランドと東京ディズニーシー）の運営に関わるセグメント。会社全体の売上高の約80％を占めており、オリエンタルランドのメイン事業になります。
ホテル事業 日本で唯一ディズニーホテルの経営・運営する権利を持っている子会社が合計7つの宿泊施設を運営している事業セグメント。宿泊事業として売上を立てるだけでなく、東京ディズニーリゾートでホテルを展開することにより滞在者数アップにもつながり、テーマパークとの相乗効果を生んでいます。
その他の事業 商業施設イクスピアリ、リゾート内を走るモノレールディズニーリゾートラインなどで構成されています。
ここまででオリエンタルランドがどのような事業をしているか再認識できたでしょうか。
ここからは、これらの事業を展開するにあたってのオリエンタルランドの強さを紐解いていきます。
ウォルト・ディズニー社とのライセンス
皆さんはオリエンタルランドの特徴を尋ねられたら、なんと答えますか？
キャラクターがつくるエンターテイメント性やパーク内でのホスピタリティなどが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。どちらもオリエンタルランドの素晴らしい企業努力の象徴。
しかし、この記事で紹介したいことは、オリエンタルランドの核となっている部分です。
それは、ウォルト・ディズニー社との“ライセンス”についてです。
世界のディズニーパークの中で、東京以外はすべてディズニー社による直営のパークです。しかし、世界で唯一東京ディズニーリゾートだけがフランチャイズ契約をしており、“オリエンタルランド”がディズニーパークを運営しているのです。
オリエンタルランドはディズニー社と著作権やパーク運営に関するライセンス契約を結び、売り上げに応じてライセンス料（ロイヤルティー）を支払っています。
また、オリエンタルランドは、ディズニー社による出資も受けておらず、資本提携も一切ありません。
このようにオリエンタルランドは日本企業として、フランチャイズでディズニーパークを運営し、世界でも有数のエンタメテーマパークを作り上げ成功しています。
オリエンタルランドがライセンスを使用し最高のテーマパークを作りあげることで、ディズニー社にもその利益が還元される。この仕組みのおかげで、この先も私たちが心から楽しめるパークが進化し続けていくのではないでしょうか。
過去にはディズニー社とのライセンス契約を結ぶにあたっての数年にわたる交渉など、ディズニー誘致に成功した当時の役職員による企業努力もありました。
唯一無二のことをやり遂げているオリエンタルランドは、世界に誇れる日本企業の一つですね。
オリエンタルランドの成長戦略
2023年4月15日、小雨が降る中、東京ディズニーランドは開業40周年を迎えました。この40年間は、東京ディズニーランドにとっては平坦な道のりではありませんでした。
たとえば、東日本大震災あるいは新型コロナウイルス禍では、長期休園の影響で赤字に転落しました。これは、この”夢の国”の売上の9割超を、「舞浜エリア」に依存している、いわゆるテーマパーク頼り、という事業構造にも起因しています。
そんな東京ディズニーランドも、本業のノウハウを生かせる新規事業を探して、「オリエンタルランド・イノベーションズ」を立ち上げました。この会社は、コーポレートベンチャーキャピタルで、新興企業に投資をすることで、次のビジネスを探す取組の一環でもあります。
”夢の国”のこの先、もっと大きな”夢の国”になるために、どんな成長戦略が展開されるのか。
オリエンタルランドの株式
先日オリエンタルランドは株式分割が行われたので１単元あたりの購入額が下がり購入しやすくなりました。
ディズニーファンの方やそうでない方でも、個人でオリエンタルランドの株を保有する方が増えるかもしれませんね。
この機会にオリエンタルランドの株の保有も視野に入れてみるのはどうでしょうか。これからも益々発展する、東京ディズニーリゾート（オリエンタルランド）を応援したいと思います！
