【コラム】なぜか想定外のルートで寄り道する私のクルマ、それはそれで楽しいヨ
先週、日本経済新聞に、
「クルマが「人格」を持つ日」
という記事があった。
車にAIが搭載され、自動運転などの機能が高度化するのと同時に、
その車自身が、オーナーの指示や好み、走り方を学習していき、オーナーにほめてもらえるように自分の個性を成長させていく、すなわち、
車1台1台がそれぞれ別の人格
を持つようになる将来が近い、という内容だ。
そして、この車の経験や能力を残したままで中古車市場に出ると、今度は購入希望者は、自分の性格と合う個性のクルマかどうかを選んで購入できるようになる。
世の中、人間に対しては出会い系やビジネス系のマッチングサイトが存在する。
自分の趣味嗜好や大切にする価値観を入力して、自分にマッチする出会いを探す。
中古車を選ぶ時にも、同じような選び方になるのかもしれない。
高速での加速感を楽しみたい。
山道での力強い走りを楽しみたい。
単なる移動手段としてだけではない、様々な車の楽しみ方がある。
そして、そんなオーナーの嗜好を学習したクルマが、オーナーの「センス」をそのまま自分の中に受け継ぎ、それがそのクルマの価値になる。
素晴らしい個性を持ったオーナーの使っていたクルマは、新車の時の値段の何十倍もの価値のビンテージ中古車に、なんてのも出てくるかもしれない。
自分の行いや振る舞いが、自分の周りのすべてのモノたちにも影響を与えている。
クルマは自分の鏡
運転だけでなく、日々の正しい行動を常に心がけなくては。
昔、よく友人から、
「あなたって、しっかりしているようで天然なところがあって、なんか時々とんでもない事する時あるヨネ。まあそこがあなたの面白いところだけどね。」
と言われた。この言葉、てっきり今まで誉め言葉だと思ってフフフと思っていたけれど…
そんな私のクルマの個性、この個性を価値として世間は評価してくれるのかしら。
やっぱり、人間の個性とクルマの個性は、それはちょっと別、なのかな。
