【コラム】右に左に、魔球は森へ消えて行く…
日本が誇るスーパーコンピュータ「富岳」が、世界スパコンランキングで、
世界第2位
だったそうだ。
そしてちょうど先週末、大学の講演会で、
「大谷翔平選手のボールが落ちる理由」
という、スパコンでの解析結果を聞く機会があった。
野球のボ―ルの軌道を決める要素は、
球速+回転数+回転軸
そして
ボールの縫い目
今回の発表では、空力解析を、単なる普通の球体ではなくて、縫い目ひとつひとつを忠実に再現した野球ボールモデルに対して行い、初めて、
「落ちる理由」
が科学的に解明された、という話だった。
野球は見るだけで個人的には詳しくないのだが、ゴルフの場合に置き換えると、
すごい人のティーショットは、最初飛び出してからボールが最高点に達するかというところで、さらにもう一段ボールが浮き上がってからグーーンと飛んでいく。
まさに、
「魔球」のように。
ゴルフボールの場合は表面のディンプルというくぼみが影響しているというのは聞いて知っていたが、同じように、野球ボールの場合は縫い目、それも投げ方によって必ずしも対称とはならない縫い目と回転軸の関係で、いろいろ魔球が生み出せる。
ちなみに、大谷選手のボールがすごく落ちる理由。
普通にすごい投手のボールがグーンと打者の手元で伸びるのは、進行方向ボールの後ろ側に空気の乱流が発生し、その結果ボールを浮き上がらせる「揚力」が生まれて、いわゆる伸びのあるボールが生まれる。
一方で、ある特殊な回転かつ高速で投げると、最初はプラスの揚力が発生してから、あるところでマイナスの揚力に反転する境界層が生まれる。つまり、その境界層でボールは、グーンと落ちる。
これが、
「大谷選手の魔球」の正体。
スーパーコンピュータを駆使すれば、こういう球速でこういう回転で投げると、こんな魔球になる、ということが計算できるようになる。もちろん、それが分かったとしても、人間が投げることができるのか、という問題は残るけれども。
ゴルフのティーショットでは、思いっきり振ってたくさん飛ばしたい。
少しドローな球を打ってみようと、いつもと違う回転にチャレンジしてみると…
本人的には思いのほか、気持ちよくクラブは振れたものの、ボールはグーーンと左へカーブして森の中へ。一緒に回っている仲間の大合唱を背に。
ふぁ~~~
理論は頭で分かっても、簡単に出来るもんではないようだ。
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※本コラムは、あくまでもひとつの見方。参考情報としてご利用下さいね。
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