背景を整理するとこんな感じ。
①京成電鉄は、オリエンタルランドの大株主。
まだディズニーランドの形が全然ない時に、三井不動産とかと組んで、「ここに夢の国を作ろう」と出資したオリエンタルランドの元祖株主。
大体、オリエンタルランドの株式全体の、
約22%ほどを京成電鉄が保有しているので、正真正銘の大株主。
②ところが、京成電鉄に出資している(つまり、京成電鉄の株主のひとり)の英国のアクティビスト・ファンド「パリサー・キャピタル」が、京成電鉄に対して
「保有しているオリエンタルランドの株を(保有比率)15%未満まで引き下げる」ように要求。
持っていても投資効果のない株であれば、高いところで売却して、他の収益を生む投資へ回せ、といういかにもファンドらしい要求。
ここまでの昨日の状況
さすがに15%まで下げるほどは売らないだろうけれども、でも全然売らないということもできないだろうから、きっとある程度の株は京成電鉄も売り出すはず。
そして、売ったお金は、もしかしたら自社株買いとかして株主にも還元されるかもしれない・・・という思わくで、このところ京成電鉄の株が上がっていました。
そしてここからが今日の話
いよいよ、京成電鉄もオリエンタルランドの株を売却!
のニュース。
「来たか~~」
と思いきや、 その割合は、1%。
「え?? 22%も持っていて、売るのって1% だけ?」
となり、
オリエンタルランドの株価は、売られるニュースなので下落したし、
京成電鉄の株価も、なんじゃそれっぽっちなんだ、でやはり下落。
どちらも得しない結末となっています。
まだ今後、新しいニュースが入って来るかもしれませんので、予断は許しませんが、直近はそんな感じです。続報あれば、続きはまた次の「今日のトピックス」にて。
「やる時はやる」ってのは、なかなか難しいのでしょうかね・・・
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株式市場の論理ではなく、オリエンタルランド自体の資金繰りで考えると、流動資本の現金化で春の需要拡大に対応した、株式売却による一時雇用拡大と残業代支払いの現金積み上げが垣間見える。