どうやら政府の「円買い」為替介入は「2回」だったらしい(2024/4/30速報)

為替相場の行き過ぎを抑えるために、政府が為替市場に介入する時があります。

 

この介入は、事前に知らされることはないのですが、今回のように、「急激な円安」に傾いた時は、「そろそろ日銀が円を買いに入って来るのではないか」と市場関係者は予想して、「そろそろ来るか!?」その時を見極めます。

日銀(正確には、介入を決めるのは財務省)が入ると、大きなお金が投入されますので、円安は一時的に円高になります。

円安緩和の目的で為替介入が入れば、明らかにその瞬間円高になりますので、このタイミングでディーリングで益を出すことは可能。だからみんな「いつ、介入が入るのか」をあれこれ想像して待っているわけ。

円安の原因

さて、これはつまり、

 日本政府がある意味「力技」を使ってドル円を反転させようとするのですが。

 

それで、円安は解消されるのかどうか。そもそも、円安になっている原因は

 ①米国の金利 約5%に比べて、日本は約0.1% で、日本円を買うインセンティブが今のところほとんどない。

 ②米国はまだインフレ傾向で、米国が金利を下げることは当分まだなさそう

ということで、燃料を投下しても一瞬で燃えて、また元の円安基調に戻るのではないかと考えられます。

 

ただ、為替介入を取り仕切っている神田財務官は「奇才」と呼ばれている方みたいなので、もしかしたらそんなことは百も承知で、スゴイアイデアがこれから出てくるのかも・・・スゴイアイデアがないとすると、ドル円は再び160円を目指すのではないか、と思うのです。

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7件のフィードバック

  1. 介入しても、単なる時間稼ぎだな。

    連休中にもう一度するような
    感じがする。

    1. 日銀は今回の介入の意思決定とは関係ありません。
      日銀は利上げで円安に対抗できます。

    1. 「介入」はあくまでも急場しのぎのカンフル的な効果です。そもそも、「なぜこんなに円安なのか」のところにメスを入れないかぎりは根本的な解決にはなりません。そのひとつには、日本の産業全体がもっと「高付加価値」を提供できるようにならないといけない、と思っています。でもそういうのって、すぐに問題解決できる簡単な話ではないので、日本としては我慢の時間が続くのではないかと思っています。他の皆さんはどう思われますか?

  2. 円安継続でありますと、現況の日本では家計に悪影響であるのは間違いない。
    何ヶ月間か毎月10万円一律給付金の給付をすることにより日本の金利上昇させたら良いと考えます!金利上昇でローン等の経営悪化企業には優遇措置を実施しなければならない!
    介入より給付金で!

    1. 為替介入と給付金は全く性質が異なるもので並列して比較できるものではありません。円買いが出来るということは政府が米ドルを保有しているからこそ出来る行為です。当然円を買うのでドルが減った分円が増えますから等価交換です。
      給付金は完全に持ち出しです。対価として経済効果を得られますが等価交換の性質があるものでなく、経済政策、つまり投資に近い性質のものです。また乗数効果を考えれば個人への給付金より企業個人合わせた減税の方が効果的です。

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