円安メリットを受ける企業は○○!(2024/7/16)

空前の円安。今回は3回シリーズで、円安前提で押さえておくべきことを取り上げてみたいと思います。

 

  <その①> 円安はどこまで行く? なぜ円安?の理由を再確認

  <その②> 円安が進むと、日本経済はどうなるの? アルゼンチンの例を参考に

  <その③> 円安の時に選択したい投資戦略。 狙い目は・・・

 

今回は<その③>です。

円安が進む時に、どんな企業がその恩恵を受けるの?

そうすると、どういう銘柄が狙い目になりそう??

のアイデアです。個別銘柄についても言及していますが、あくまでもひとつの見方として、参考にしていただければと幸いです。

  • 自動車/「円安」で最も恩恵を受けるセクター。特に、日本で生産して海外に輸出している割合が大きいメーカ―はメリット大。

    ○トヨタ自動車(7203)- 今期の想定為替レートは145円。1円で500億円の営業利益が変動
    ○SUBARU(7270)- 同142円。1円で105億円の営業利益が変動
    ○ホンダ(7267)- 同140円。1円で100億円の営業利益が変動

  • IT・半導体/自動車と基本的に同じ構造。IT・半導体への設備投資は堅調な上、円安がさらに増収・増益効果をなる!
    ○ソフトバンクG(9984) - 円安とは直接関係はないですが、エッジAIへの関心が高まっていて、その最先端にいるアーム社の親会社である同社には注目が集まっています
    ○キーエンス(6861) - 売上げの約65%が海外です
    ○日立製作所(6501)- 今期の想定為替レートは140円。1円で12億円のEBITDAの変動

  • 造船/造船業界は絶好調。3年先まで受注でいっぱいになっている状況。そこへ円安が乗っかるので利益率もさらにUP。
    ○川崎重工業(7012)- 好業績と円安に加え、PERが12.8倍と割安な点がポイント。先日あった「賄賂事案」が心配ですが、解決の方向へ行くのではないか・・・と思います
    ○名村造船所(7014)- 好業績と円安。それにPER11.0倍の割安がポイントです

    但し、上記の銘柄はずっと急騰していましたので、しばらくの間、調整局面になるかもしれません。少し下がったところを拾うのがいいかもしれません

  • 商社/商社は国内事業以外は「米ドル建て」でビジネスをしているので、円安メリットを受けるセクター。
    ○三菱商事(8058)- 今期の想定為替レートは143円。1円の変動で営業利益が50億円変動します
    ○三井物産(8031)- 同145円。1円で営業利益が34億円の変動


  • 銀行/メガバンクの場合、融資残高の30~40%は海外なので、意外ですが円安メリットを受けます。
    ○三菱UFJファイナンシャルグループ(8306)- 今期の想定為替レートは140円。1円で営業利益が80億円変動します

さらに追加で。

海外売上げ比率の大きな会社が狙い目です。例えば、

リクルート・ホールディングス(6098)- 海外売上げ比率が55.5%あり、円安メリット大です。注意点はPERが46倍と高いところ。短期の順張りトレーディングとの割り切りが大切そうです

任天堂(7974)- ユーロ円に対する為替感応度が高く、1円の変動で営業利益が25億円変動。今期の想定為替レート(ユーロ円)は155円です

本投稿記事に掲載されている内容は、STOCK POINT株式会社のサービスについてのご案内等のほか、投資一般に関する情報の提供を目的として当社が作成したものです。
個別銘柄が表示もしくは言及されている場合は、あくまで例示として掲示したものであり、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

【スポンサーリンク】

関連・おすすめ記事

SHARE:

【スポンサーリンク】

Copyright© STOCK POINT Inc. All Rights Reserved.