秋頃か・・と言われていた日本の金利の引き上げ。7/31に日銀が以下を発表しました。
・これまで0.0~0.15%だった政策金利を、0.25%へ引き上げ
・政府の国債買入額を、現在の
「毎月6兆円」から減額しして2026年には「毎月3兆円」までにする
>つまり、市中に出回るお金が減るので、インフレ抑制にもなる
この利上げ発表の直後の反応
・ドル円は円の利上げで、円高に。
植田総裁が、「年内のさらなる利上げ」を示唆したので、さらに円高方向で。
・日本株は、「金利が上がると儲かる企業」の株価が上昇。
具体的には、銀行や保険会社。
また、米国が対中貿易規制を発表していたのですが、その規制に「日本は入らない」というニュースが流れたので、やや遅れて日本のハイテク株も上昇しました。
大切なことは、さて、これからどうなるのでしょうか…
ポイントは、
日本政府の「円安は避けたい」という強い思い!
VS
日米実質金利差がどれだけ縮まるか
のせめぎ合い!!
(日本政府)
「これ円安が続くと、輸入品の価格が上がって輸入インフレがますます進行する。そうなるとこれは国民の不満にダイレクトにつながって、政権の支持率が下がる。だからこれ以上の円安はなんとしても避けたい」
(日米金利差)
この程度の日本の金利引き上げでも、まだまだ日本の実質金利はマイナス。一方で、米国は実質金利はプラス。なので、このままだと、一瞬円高になったとしても、次第にまた円安に戻る可能性が高い
日本株について補足すると、
国内経済や国内消費に依存している企業は要注意です。
海外でビジネスを伸ばしている会社が狙い目のように思います。
日本経済は、まだまだ弱いのは事実。一方で、今回のような金利の引き上げがどれくらい日本経済にマイナスインパクトを与えるかは、ちょっと心配が残ります。
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