日経平均が大幅に下落しています。
なぜ、この数日でこんなにも下落しているのか?
まず、先週の7/31に日銀が「金利を上げる」と発表しました。
但し、7/31と8/1の時点では、日本の株式市場への影響は大きくありませんでした。以前からの想定の範囲だったからと言う事もあり、「金利が上がったので株価が下がった」というわけではなさそうです。
一方で、8/2(金)に、米国の景気後退が急に現実味を帯びたタイミングで、日本株の下落が顕著になりました。
つまり、今年の日本経済や日本株に対する認識は「強気」が大勢なのですが、
その「大前提」は、米国経済は強いということ なのです。
そのため、
米国経済の強さが揺らいでいるという発表があったこと、が今回のまずは日本株下落の原因です。
さらに原因は・・・
そして、まさにこのタイミングで日銀は2回目の利上げを実行しました。しかも、年内にも3回目を計画しているという発表もありました。
この段階で、
米国経済という「外需」が減速している時に、同時に日本の「内需」に急ブレーキをかけているのが日銀の動きで、これがさらに日本株の下落を加速している原因です。
また、特に今日の動きとしては、ヘッジファンドなど投機的なトレーディングをしている機関投資家が売りを加速して自分の持ち分を調整していることもあるのかな、と考えられます。
さて、ではこれからどうなるのでしょうか・・・
大きなリスクは輸入物価の上昇が沈静化し、国内の経済活動や消費活動もトーンダウンしてしまうことです。もしこのようになると、さらに株や不動産などの資産価格は上がりづらくなります。
すぐに日本株が元に戻るとはなかなか簡単には言えない状況です。
残念ながら。
ここからは個人的な憶測で、裏付けのある情報ではありませんが、ご参考までに…
今回の利上げは「永田町や霞が関の圧力が大きかったのでは?」と感じています。
特に、総裁選やその後の衆議院選挙を意識した圧力だったのでは・・・と。
(インフレは国民感情にネガティブなので、それを解消したい、と)
利上げ前の「深夜」にNHKや日経新聞がリーク記事を出していたのはちょっと変な感じでしたし、
3月の会見で植田総裁は「円安が国内物価に影響を与えることはない」とおっしゃっていた中での急な利上げだったので、植田総裁の考えとは別のところから来た決断だったのかな、と。
日本のこうした「目先の対応」は90年代からずっと見てきた光景ですので、
今回もそうなのかな、という印象です。ちょっと残念ですが…
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6件のフィードバック
日経平均30,000円終わります
国民が嫌ってるのはインフレじゃなくてスタフレなんですけどねぇ…。
なんで 金利の値上げ 7/31 だろう 。
なにかありそう?
大手企業の投資担当があたふたして、売りに乗じていては下げ止まらない。
腹を据えて下落率の大きい銘柄をどんどん買う胆力を見せて欲しい。
日本政府、行政が無能なのがモロに影響している様に感じます。
建前では政府は関係無いと言いつつ、裏で圧力かけて無理やり金利を上がるように仕向けたのだと思ってます。
マイナ保険証に限らず、このようなやり方は評価出来ない。
少なくとも政権が一旦は変わらないと、日本のためにはならないと思う。