1Q決算は対前年ではプラスだったものの、事前の市場の予想に対してはマイナス。
「やや失望」な感じで株価も下がっています。
3つのちょっと心配な点。
①国内の売上げ、特に販売台数が伸びていない。(対前年比 ▲21%)
これは、国内での認証不正問題で生産や販売が止まっていたことの影響でしょう。
②米国の営業利益が伸び悩んでいる。
米国では販売競争が激化していて、それによってディーラーへの販売インセンティブが高騰しているようです。
販売奨励金は、1台あたり、
去年は約550ドル ⇒ 今年は約900ドル にも。
ちなみに、日産自動車は、この高騰で営業利益が99%落ち込むという状況にまでなっています。それに比べるとトヨタはまだ良い方なのかもしれません。
③で、結局は「為替」の影響が大。
チャートで示した通り、結局利益の増加要因で大きかったのは、「為替の効果」でした。
つまりは、「円安に助けられた」って感じ。
というわけで、これからのトヨタを考えるにあたっては、「円高になると買われづらい銘柄」であることを意識する必要があります。ですので、円安以外の要因で、良い決算ができるかどうか、が今後のトヨタ自動車を占うことになると思います。
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1件のフィードバック
長年トヨタの車に乗っています、これからも良い車を作って頑張ってください。