4-6月のGDPは、
実質ベースで対前期比 +0.8%
年率換算だと +3.1%
「予想以上に良い結果」でした。
これを受けて、株式市場はプラスに反応しています。
但し・・・
これだけで、良かったと安心していられない理由があります。
それは「対前年比」で見ると、実はマイナス成長になるということ。
つまり、「対前期比」とはまったく違う風景になります。
解釈としては、
・前期(1-3月)が低かったので、今期(4-6月)はプラスになっただけ
・昨年からGDPは縮小傾向だったが、この4-6月から回復局面に入っている
の2つが成り立ちそうです。
ちなみに・・・
ちなみに、コロナ前の水準に比べてどうだったかを見てみると、
①実質GDPは、コロナ前よりも大きくなっています。
②個人消費も設備投資も、コロナ禍以前のピークには届いていません。
- この「今ひとつ勢いがないところが、設備投資の課題」になっています。
③一方で、政府部門の支出はコロナ禍で伸びが加速しています。
- 結局、日本のGDPを「継続的に」押し上げているのは「政府部門の支出」
これが、日本経済にはっきりとした自信を持てない要因。
というわけで、
「現在の景気拡大も、実は政府支出が主役」という印象で、そうなるとやはり日本経済の弱さが気になってしまいます。考えすぎでしょうか・・・
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