9/4(木)、日本株が大きく下落しました
先月 8/2(金)の下落パターンと同じと考えられますが、簡単に振り返ってみましょう。
今回の日本株下落パターン、その理由は?
① 米国のISM指数(製造業の景況感を調査する統計)が予想よりも弱かった
→ 米国経済への懸念が台頭
→ 米国株が下げる。
② AIの収益性に関する懸念が台頭
→ エヌビディア株を筆頭に、テクノロジー株が急落。
※ちなみに、8/2下落の時は、テクノロジー企業の四半期決算が悪かったのが発端でした。
③ ①と②により米国株が大きく下げる
→ その流れを受けて、日本株が大きく下げる。
④ さらに追加で「円高」が加わり、日本株にはさらに厳しい市場環境になる
今回のポイント
ポイントは、「米国経済は強い」は日本経済・日本株の前提になっているということ。
そのため米国経済に懸念が生じると、米国株以上に日本株が下落する、という動きになるのです。
日本経済を引っ張るエンジンと、今それがどういう状況かを見ておくと…
①国内の個人消費(=とても弱い)
②企業の設備投資(=緩やかな回復)
③中国の需要(=弱い)
④米国の需要(=強いのが大前提)
但し、米国経済に弱い経済指標が出るのは「5.50%という高い政策金利が1年以上続いている」というのが大きな要因で、今後の利下げがその要因をかなり緩和するのではないかと思います。
というわけで、今回も米国経済に大きな不安があるということはないので、日本株もまた次第に戻ってくるのではないかと考えられます。
本投稿記事に掲載されている内容は、STOCK POINT株式会社のサービスについてのご案内等のほか、投資一般に関する情報の提供を目的として当社が作成したものです。
個別銘柄が表示もしくは言及されている場合は、あくまで例示として掲示したものであり、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。