前回(8/27の今日のトピックス)の時のおさらいをすると・・・
「総合指数CPIは前年同月に対して+2.7%上昇。やや「高止まり」感がありますが、このところ2%台で落ち着いている状況」でした。
そして、今回の9月のCPIは、というと…
まず、対前年同月比では、総合指数CPIは、+2.2%でした。前回に引き続き、2%台で落ち着いている状況は変わりありません。
でもこれ、対前月比では、
総合 ▲0.2%
コア ▲0.3%
コアコア +1.6%
でした。
ここで注目すべきは、
① 総合とコアが対前月比でマイナスだったということ。
原因は、政府補助によって電気代・ガス代が下落したからです。
② コアコアはプラスだったということ。
原因は、お米の値上がり(穀類が+2.8%)です。
つまり、
「エネルギーの政府補助」がなくなり、お米の高騰のような一過性の原因がなければ、
CPI自体の上昇率はもっと低い値になりそうだった、
ということです。
今後、円安が止まってくれば、政府の補助がなくてもエネルギーの輸入価格も上がらなくなりそうですし、お米の高騰のような一過性の原因もなくなれば、この先のCPIの上昇もかなり鈍化しそうな気がします。
そうなると、日本経済を見た時に、「デフレ脱却」というマクロ的な視点を期待するというよりも、「しっかりと稼ぐ力を付けた企業」にちゃんと投資していく、というミクロ的な視点の方が重要かもしれません。
今後の日本株への投資戦略の参考にしていただければと思います。
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