今週のスポーツニュース、ほぼ「ドジャーズ、大谷!」の話題で盛り上がっていましたね!
米国と日本の野球ビジネスから見えて来るものとは。
米国メジャーリーグ、日本のプロ野球の特徴から見ていきましょう。
米国メジャーリーグの特徴
① 現在のメジャーリーグは完全に「ビジネス」となっており、「球団」はそのアセットとなっています。
もちろん試合に勝つことは大事ですが、それ以上に、球団の経営や戦略によって球団の価値を高めることに努力をしています。そこには、投資ファンドも参戦していて、ドジャーズも「グッゲンハイム」という投資グループがオーナーになっています。
② プロ・スポーツの最大の収益源は「放映権」
メジャーリーグは、米国内の放映権に加えて、近年は、WBCや積極的な日本人(および、韓国人や台湾人)選手の獲得など、東アジア進出を行っているメジャーリーグが、日本市場を奪っている → 放映権。
言うまでもなく、「放映権ビジネス」は国境や距離に関係ないので、大きな市場を獲得できる可能性があって、そこを広げた結果が昨今の日本国内でのメジャーリーグ人気にもつながっています。
もちろん、大谷選手の活躍があったからこそ!ですけれどもね。
日本のプロ野球の特徴
一方で、日本のプロ野球は。
① NPB(プロ野球機構)は、社会的な地位やReputationを守る組織で、お金儲けをする組織ではなく、そんなNPBがプロ野球を運営している状況。また、各球団は親会社の子会社としての存在にすぎず、まともに戦略を立てて球団経営を最大化するようなことが、少なくとも今まではなされてこなかった。
② その結果、放映権ビジネスもうまく活用されておらず、さらに最近では、視聴率の低迷で「期待値(or 可能性)」すら小さくなっている。
つまり、これって、
なぜ、日本の企業は米国の企業のように「大きく成長できない」のか?
の縮図でもあるように見えるのです。
日本に古くからあるシステムの中に居続ける企業は成長できない。
一方で、その古いシステムから決別した企業が成長するチャンスを手にすることができるのだから、そういう企業を丁寧に探して行くことが大切!とあらためて思いました。
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