セブン&アイの創業家が、MBOを提案 - 買収額は9兆円!
MBOとは、会社の経営陣(今回は創業家)などが、金融機関からお金を借りて会社の株式を買い取る(今回のケースは全部買い取る)ことを言います。
今回発表のMBO、
買収額は9兆円(一株3,455円)
創業家(伊藤家)と伊藤忠商事が3兆円を出資し、メガバンク3行が6兆円を融資。
目的はもちろん、クシュタールが合意のないまま買収に踏み切った場合の防衛策。
要は、
セブン&アイは「ホワイトナイト」を見つけて、クシュタールからの買収に対抗している
という構図。
その効果は?
例えば、クシュタールは、合意がないまま株式の取得をスタートした場合に、
①MBOの発表があれば、そこへ株式を売却し、キャピタルゲインを得る
②MBOがなければ、そのまま買収を進める、という「フリーランチ」のような道が拓けた。
一方で、今後、半年~1年くらいのスパンで、セブンアイの業績が改善しない場合、メインバンク以外のメガバンク(三菱・みずほ)がMBOから降りる可能性があるので、セブン&アイはなにがなんでも業績改善をがんばらなくてはならない。
つまり、今回の打ち手は、
セブン&アイがいよいよ追い詰められてきたな
という感じは否めません。こういうタイミングは、個別銘柄への投資の機会として非常に面白いので、ぜひ今後の行方を一緒に皆さんと見て行きましょう!
まとめると、現在のセブン&アイにとっては、
A)自力で業績を改善し、株価を上げる
B)クシュタールに買収される(@2,700円)
C)MBOになる(@3,455円)
という3つの選択肢になっていて、いずれのケースも、「株価は上」が期待できます!!
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