東京ガスが保有する「不動産含み益」に注目(2024/12/13)

東京ガス株価より当社作成

近年、日本企業の「政策保有株の売却」が進んでいます。

政策保有株とは、簡単に言うと、会社同志のお付き合いで持っている株のこと。投資目的(値上がり期待)で持っているわけではない、いわば「お友達の印」のようなものです。

一方で、

 「お金を生まない資産をたくさんバランスシートに置いている会社は、経営がダメだ!」

といった考え方が日本にも浸透し、それが、政策保有株の売却につながっています。

そして、

 「不動産」も同じ発想で投資家からみられるようになってきています。

それは、

 「お金を生まない不動産を持っているのではなくて、不動産を持っているのであればそれを活用してリターンを生んで投資家に還元すべきである」

という考え方です。

「東京ガス」株価が上がった理由

そこで、今、話題になりつつあるのが、ゴールドマン・サックスのレポートで言及された

 「不動産の含み益が多い企業」です。

 

不動産の含み益はそのままだと何も生み出しませんが、現金化して、事業への投資や自社株買いなどに使用することで、株価を押し上げる可能性があります。

 

「不動産の含み益が多い」と指摘されている東京ガスは、もしこの不動産の含み益が活用されれば、相当株価は上がるような利益を生み出せるはず、なのです。

そんな可能性がある企業ということで、ここのところ注目され、株価も上がっています。

 

日本には、東京ガス以外にも、同じような「不動産含み益」を持つ企業は多いので、そんな企業を探してみるのも、銘柄探しとして面白いと思いますよ。

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