各社24年上半期販売台数の地域別割合より当社作成
日産自動車と本田技研工業の統合が報道されました
この発表を受けて、日産株は急騰しています。
12/18 417.6円 +80円(+23.7%)
さらに、台湾の鴻海が「日産への出資」を打診しているようです。
鴻海は水面化でルノーに接触し、ルノーが保有する約40%の日産株の買取りを提案している模様。
買いか売りか?
さて、この発表を受けて、日産あるいはホンダは「買い」なのか? それとも「売り」なのか?
① 短期的なトレーディングとして
「日産に対して、政府や別の企業からの追加出資・追加サポートを期待して、短期のトレーディング・ポジションを(日産で)組む」というのは「あり」かもです。但し、外れる可能性もかなり高いので、もしかしたら…という程度の期待で。
ただ、ホンダとの統合の話が破断にならない限り、日産株が「短期的に」大きく下げる可能性は小さいと思いますので、積極的にここから買いに入るというよりは、持っていてもそれほどリスクはないかも、と言う感じ。
② 一方、中長期的には
日産とホンダ(および、三菱自動車)が組んでも、残念ながら負け戦には変わりないと思います。本当に、残念なのですが…
日産+ホンダでも、テスラやBYDの自動運転技術に追いつくのはとても大変。これからは、高度な自動運転技術が装備されていることが、「売れる車」の条件になりそうです。
また、中国の自動車メーカーのコスト競争力にはついて行けず、低価格車でも負け戦になるかも。ASEANなど、中間層が急拡大する市場は日本メーカーにとって「期待の市場」でしたが、中国メーカーの「安さ」には太刀打ちは難しそう。
日本の自動車業界は、この状況でどのように戦っていくのか。 岐路に立っているように思えます。 よって、日産もホンダもジリジリと売上げや利益が低迷していく可能性が高いと考えます。
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2件のフィードバック
日産は買い、ホンダは買わない
確かにGoogleやApple、ソニーまでもが自動車産業に参入する時代ですからね。既存の自動車メーカーが将来名前が消えてる可能性高いのでしょう。
でも、自動運転や価格競争は安全性が担保されます。いくら価格の安い、高度な自動運転技術を搭載した自動車ができても、安全性が確保されてないクルマ誰が乗りますか?日本はどこよりも安全なクルマを作ることで対抗するのが一番です。事故を起こしても誰も責任取れないクルマは、安くても御免被りますし、それで他の国の自動車メーカーが勝者になるなら、それは間違った世界、ディストピアになりますね。だからこそ、ホンダと日産は、人のためのクルマとは何か、メッセージを発信し、形として出して欲しいです。