各社時価総額と株価より当社作成
昨日24日に、三菱自動車も含めた3社の経営統合について「正式に協議をはじめる」という記者会見がありました。
つまり、まだ、経営統合するかどうかが決まったわけではない、ということです。
そこで、一番気になる今後の各社の株価の動きについて、どうなるか…を考えてみようと思います。
<ポイント1>経営統合は果たして実現するのかどうか・・・
多分、日産自動車と経産省は「経営統合したい(させたい)」、ホンダは「したくない」。
ホンダの社長さんは、「日産の再建が経営統合の前提である」と言っていますが、果たしてリストラをして業績回復を今の日産ができるかどうか・・・ もし業績回復できなかった場合には、統合の話は流れることになるかもしれません。
そういうことなので、
経営統合ができるかどうかは、50:50 の可能性ではないでしょうか。
<ポイント2>両社の株価は今後どのように動くか?
ホンダの株価は、
統合の可能性が下がるほど上がっていくでしょう。 そして、来年6月に統合比率を決めるという事なので、ホンダとしてはここまでに自社の株価を出来るだけ高く維持しておきたい。そのために、1.1兆円の自社株買いを発表して、株価は上昇しています。
自社株買いができる上限ギリギリまでやったとして、単純に計算すると、ホンダの株価、
1,660円くらいまで上がるかもしれない、という計算ができます。
日産の株価は、
政府から金融支援があるとか、鴻海など第三者の参戦がある場合に、株価が上がる可能性があります。一方で、業績が回復せずに統合の可能性が低下するほど、株価は急落する可能性もあります。
また、日産の株を保有しているルノーの動きも要注意。ルノーはできるだけ高い値段で株を売りたいはずなので、どこかのタイミングで第三者への売却が一気に進むことも考えられます。
いずれにしろ、いろいろな思惑でそれぞれが動いているので、今後の株価の動きは極めて流動的になるでしょう。 ただし、こういう局面の「株価の動き」の波に乗れるかどうかは、短期売買の醍醐味とも言えるので、各社の動きと合わせて株価も見ておくだけでも、今後の株投資の勉強になるかもしれません!
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