
現状、日経平均の底値は36,000円?か
3/11の日経平均は、取引時間中に36,000円を割り込みましたが、そこから切り返し、大引けは36,793円となりました
- 現状、多くの投資家が「日経平均の底値は36,000円」と見ているようです。
主力株についても同じで、多くの大型株がリバウンドする展開でした。ということは、今が「底値」近辺で拾うチャンスかもしれません。
以下は、主力株10銘柄の株価(3/11終値)と、年初来の騰落率です。
緑でハイライトした銘柄は、「買いのチャンス」かもしれない、と思える銘柄です。

現在、日経平均のEPS(今期予想)は2,469円で、日経平均のPERは14.9倍になり、バリュエーション的にも下値近辺だろうと思います。
そして、良いニュースとしては、2025年の上場企業の増益率は8~10%という予想なので、現状のバリュエーションは魅力的です。底値で拾えるチャンスかもしれないということです。
一点、注意点を挙げると、「長期金利(JGB 10Y)が1.60%を超えて上昇する」ことです。すると、バリュエーションが切り下がるので、そこは要注意です。
物価上昇と賃金上昇のせめぎ合いが続く
現在、長期金利の上昇が激しいのです。
原因は、
- 日銀の利上げが前倒しされるのではないかという予想があること
- 物価上昇率が想定以上に大きいこと
- 年度末で債券の買い主体が減少していること
です。
物価上昇が想定以上に大きいため、日銀の利上げが前倒しになるかも・・・という理屈にもなっているのですが、もうひとつ日銀の利上げを後押しする材料が「賃金の動向」です。
賃金の上昇が大きいと、日銀は利上げをしやすいようです。
その意味で、3/10に発表された毎月勤労統計調査(2025年1月)の結果は重要です。
「決まって支給する給与(ボーナスを除いた給与)」の対前年同月比が、以下の数値でした。
名目賃金 +3.2%
実質賃金 ▲1.4%
名目値では3%を超える上昇をしています。
但し、物価の上昇率の方が大きく、実質値ではマイナスとなってしまっています。

グラフの通り、実質値は2022年からマイナス圏となっており、今年で4年目に入ります。
生活者にとっては、厳しい状況が続いています。
今年も多くの商品の値上げが予定されていますので(8月までに2万品目)、少なくとも夏頃までは実質賃金はマイナス圏となりそうです。
あと、報道では「実質賃金が3ヶ月ぶりのマイナス」となっていましたが、それは「(ボーナスを含めた)現金給与総額」の伸び率です。
企業は(基本給のアップには慎重で)ボーナスでそのカバーをしているという状況です。
この数字をどのように解釈するかですが、「賃金の上昇は大きく、物価上昇させ抑えれば実質賃金はプラスに転換する」と考えれば、日銀の利上げ前倒しは「あり」かもしれません。
一方、ストレートに「賃上げが物価上昇に追いつけない」と見れば、利上げは遠のきます。この時には株価にプラスの効果が。
どちらのスタンスを取るかで、金融政策は180度変わります。
そして、その金融政策次第で株価にも大きく影響が出るので、どちらに転ぶか・・・ここは要注意な状況です。
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