
例えば、具体的な銘柄だと、「コア(2359)」
業績は黒字。利益率・収益力・成長力も高い。
そして、「人工衛星を使った精緻な位置情報の取得」という分野に特化して具体的なサービスを行っているので、ちょっとおもしろいかも…
コア(2359)
成長性 ★★★☆☆
割安さ ★★★☆☆
期待値 ★★★☆☆
総合 ★★★☆☆
しっかり利益成長している上に、収益力(ROE)とキャッシュ創出力が高いことは大きな魅力
ちょっと気になる点は、売上げの拡大ペースと、利益率がそれほど高くない点
宇宙産業の可能性がどんどん大きくなっています。
そこで、宇宙関連産業を整理した上で、「日本に宇宙関連銘柄ってあるの?」という点について考えてみたいと思います。
1. 宇宙産業の規模~日本はまだまだ…~
世界の「宇宙産業」の市場規模は現在、3,840億ドル(57.6兆円)と言われています。
そして、2040年には140兆円規模まで成長すると言われています。「宇宙」は新産業の宝庫です
その中で、米国が圧倒的な市場シェアを握り(中でも、スペースXが独走)、次に中国、続いてロシアといった順番です。
一方、日本の宇宙産業の市場規模は4兆円です。経済産業省では、それを2030年代の早い時期に8兆円まで拡大したいようです。
ご参考までに、市場規模のイメージとして、国内の人材派遣業界の市場規模が5.7兆円、家電量販店が6.1兆円、国内の家電生産が8.8兆円です。市場規模4兆円だと、規模としては50位以内には入れません。8兆円で30番台後半といった感じです。
日本の宇宙産業はまだまだ小さく、「これから成長していくところ」といった感じです。
2. 宇宙産業は3つの領域に分類できる
宇宙産業は、大きく3つの領域に分かれています
①人工衛星
②宇宙科学・探査
③宇宙運輸
①は、人工衛星の機能を使って行ういろいろな事業です。具体的には、軍事・防衛、通信(インターネットなど)、位置情報(GPS、地震の予測など)、気象観測、災害・事故状況の把握、宇宙ゴミの回収などになります。例えば、人工衛星を使って通信システム(ネット・サービス)を提供したり、人工衛星から位置情報を取得して、正確にカーナビを動かしたりするといったことです。そうした人工衛星の開発・製造と、人工衛星を使って行うサービスの提供が主な事業となります。
②は、月や火星、宇宙空間などへ探査機を送り、そこでいろいろな科学調査を行うといったことです。
そして、③は、上記①(人工衛星)と②(探査機)を運ぶロケットのことです。ロケットの開発と実際の発射がビジネスになります。
日本企業にとっては「どの分野にフォーカスして、ビジネスを成功させることができるか?」が重要になりますが、米国と中国が先行している現状を考えると、「ニッチな分野」に特化し、そこで高いシェアを狙うか、スペースXなどの先行企業に対して「特定部品や特定機材の供給元になる」といった方向性が基本になるのかな・・・という印象です。
個人的には「精緻な位置情報」を使ったサービスが、現実的かつ需要が大きいのではないかと思っています。例えば、自動運転や機材の無人操作、ドローン利用、地震予知などに活用できますので。
3.大きなリターンを狙うのか? それとも、安全第一で考えるのか?
日本の宇宙産業は、
①経産省やJAXAと連携してきた「大企業」
②最近、立ち上がった宇宙スタートアップ(大学発など)
③既存の比較的小さな企業が、自分達の技術や製品を宇宙産業に応用しようとしている
という3つのパターンがあります。
①の大手企業の場合、「宇宙事業」はまだまだ「小さな事業」になりますので、会社全体の業績を左右するほどにはなっていません。そのため、「宇宙」だけで株を買うのはリスクが高そうです。
②は、期待されている会社もあるのですが、如何せん「赤字企業」ばかりです。技術のハードルが高いので、先行投資が大規模になり、必要とされる期間も長くなります。それでいて、プロジェクトが成功する確率は低く、思うように前進できない、黒字にできない、というのが現状だろうと思います。
その意味では、③に期待が持てるかもしれません。しっかりとした既存の製品やビジネスがあり、黒字経営をしている。その中で、(既存技術を使って)宇宙にチャレンジしている。しかも、企業がそれほど大きくないので「宇宙での成功が、会社全体に大きな影響を持つ」という構図になりそうです。
以下に、宇宙関連企業12社をピックアップしてみました。
現在、日経平均のEPS(今期予想)は2,469円で、日経平均のPERは14.9倍になり、バリュエーション的にも下値近辺だろうと思います。
そして、良いニュースとしては、2025年の上場企業の増益率は8~10%という予想なので、現状のバリュエーションは魅力的です。底値で拾えるチャンスかもしれないということです。
一点、注意点を挙げると、「長期金利(JGB 10Y)が1.60%を超えて上昇する」ことです。すると、バリュエーションが切り下がるので、そこは要注意です。

面白そうな銘柄としては、「コア(2359)」が挙げられるかも。
あるいは、三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)、三菱電機(6503)といった「大企業」は、業績も安定している上、「防衛」というテーマも加わるので、市場で注目されやすいと思います
- こちらを狙う場合には、PERが高い三菱重工業には注意が必要です。「防衛」のテーマで上がっていますので、そのテーマの旬が過ぎてしまうと、高いPERが崩れる可能性がありますので。
宇宙に思いをはせて!
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