【コラム】「無邪気」「可憐」な、なでしこの花
暑い中、筋トレだけは欠かさず毎週通っている。
昨日もそのトレーニングの日。
私はスクワットに汗を流しつつ、ジムのトレーナーさんは、
「なでしこジャパンが如何にスゴイか」
をとくとくと語ってくれた。
最近は、大谷翔平の大活躍がスポーツニュースのトップだが、確かに、
なでしこジャパンが連勝
というニュースも盛り上がっていたように思う。
トレーナーさん曰く、このなでしこジャパンが相当すごい!んだそうだ。
「とにかく、スペイン戦の戦い方が絶妙。
スペインはすごい強豪。ペナルティーエリアにボールを持ってきてからの高いシュート率がウリだから、日本はとにかく守りを厚くして、ペナルティーエリアにはスペインを入れない作戦を徹底させる。
あ、ちょっと前かがみになっているんで、もっと背中を平にしてね。背中に力いれて。
その中で、一旦日本がボールを奪えたら、素早くスピードパスしてボールを相手側ゴール前まで持っていく。そこで、超俊足の宮澤ひなたが飛び出すから…
腕から下ろしちゃダメですよ、腰の付け根を折りたたむ感じでね。そうそう、そういう感じで。
一気に前に駆け上がってシュート!だから、スペインの方がボールキープ率は圧倒的に高いにも関わらず、日本があれだけ得点を稼げたってわけ。
はい、一度休憩ね。次はもう少し重くしましょうかね。」
と、サッカーに詳しくない私にもわかるように、「詳しく」「丁寧」に解説してくれた。
残念ながら・・ こっちはスクワットに集中しているので、話も半分は頭をスルーしていってたけどね。
それにしても、日本の選手、それも女性のチームが世界でも話題になるほどの、
大活躍!
は本当にうれしい。
ただ・・ ここで、
ちょっと待った!
「なでしこ」
ってなんだ。
花の名前なんだが、花が小さく、色も愛らしいことから、幼い子供の姿に喩えて「撫子(なでしこ)」と名付けられたらしいが、そんな感じが日本女性に合っている(?)ということで「大和なでしこ」という言葉もあるとネットに書いてあった。
これこそ、
アンコンシャスバイアス!
ちょっと待った!
女性はかわいらしくあってほしい、という意識がこのネーミングに込められているとしか思えないのは私だけだろうか。
東証や経済産業省も、女性が活躍する企業をピックアップして「なでしこ銘柄」と名付けて、味の素、資生堂など、現在は15社選定されている。なでしこ銘柄は、TOPIXよりもパフォーマンスが良い。
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230322001/20230322001.html
なでしこ=日本の女性
というのは、果たして日本女性の総意だろうか?
なでしこジャパンの活躍でこれだけ有名になっているから、
今から「なでしこ」を別の花に変えるのは難しいかもしれない。
ちょっと調べてみると、「サルビア(特に紅色の)」の花言葉は、「燃える思い」「エネルギー」。
サルビアジャパン
サルビア銘柄
うーーん、これもいまいちしっくりこないな。 ネーミングは難しい。