裏の裏ではない、は、裏のこと(2023年12月1日配信)

裏の裏ではない、は、裏のこと

ガザでは戦闘が一時休止し人質解放も始まり、このまま停戦を経て終わってくれることを願うばかりだ。

 

日本からは遠い地の出来事ではあるけれども、今、まさに同じ地球上で起こっていることだ、という事実を受け止めて、深く考えてみたい。

 

NHKのアーカイブ映像で、ガザで弁護士をしている人権活動家のラジ・スラーニさんが言っていた。
 「私たち、ガザに暮らす人間にとって、あきらめる権利はないのです。」

 

あきらめる権利がない、とは・・・
これからの将来を担うガザに暮らす若者・子供たちに対して、また、世界中で起こっているあるいは今後起こるかもしれない紛争・衝突に立ち向かわなくてはいけなくなった人達に対して、そんな人々のことを考えると、今まさに立ち向かっている自分達に、あきらめるという権利はない、
と言う。

 

あきらめることは、実はとても簡単な解決策だ。

あきらめてしまえば、それはそこで終わるし、楽にもなれる。

 

多分皆さんも、日常生活の中で仕事をしていると、責任ある立場であればあるだけ、あきらめる権利はない、という状況に出会うはず。家庭の中でも、例えば自分の子どもについては、親はあきらめる権利はない。

 

あきらめる権利はない
あきらめないという権利がある

 

どちらも同じ意味だが、前者の方がより強い意思を感じる。ラジ・スラーニさんもおそらく、この強い方の表現で語りたかったに違いない。

 

自分の子どものことも大切だし、視野を広げると、日本という国に対しても、そして地球規模の問題についても、ひとりひとりがあきらめるという権利はない、という位のギリギリのところまで来ているように感じる。遠くの地で起こっていること、と片付けられないように思う。

 

私の最近気にしていること。

 

動物性脂肪の取りすぎには注意しているが、たまにステキなレストランに出かけた時には、お肉料理は、ペロリと気にせずに頂くことにしている。美味しいから、やむ負えない。

 

こちらのケースは、あきらめないという権利がある、と思いながら味わっている。やや意思としては弱い表現です。

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